韓印の防衛協力がさらに強化
[CBCニュース] 韓国のHanwha Aerospace(ハンファ・エアロスペース)は、最新鋭の自走砲K9サンダーをインドに追加輸出する大型契約を結んだ。6月3日に発表されたこの契約は、約3700億ウォン(約2億7000万ドル)規模で、2017年に続き2度目となる供給となる。
継続的な信頼が新たな契約へ
ハンファは過去の納品で高く評価されており、インド側の厳しい運用基準を満たしたことが再び証明された。今回も、インドの大手防衛企業であるL&T(ラーセン・アンド・トゥブロ)と連携し、先進的な砲兵システムを供給する予定だ。
戦略的パートナーシップ10周年の象徴
契約締結式はニューデリーの在インド韓国大使館で行われ、イ・ソンホ駐インド大使、ハンファのソン・ジェイルCEO、L&Tのアラン・ラムチャンダーニ副社長らが出席した。イ大使は「この契約は韓印間の特別戦略的パートナーシップ10周年を象徴するものだ」と語った。
アジア防衛市場の扉を開く
K9サンダーは世界的に性能の高さと納品の確実さで注目されている。ソンCEOは「今回の契約により、アジアでの防衛産業におけるハンファの存在感が一層強まる」と述べ、他のアジア諸国との協力の広がりも期待されている。
インドの国防近代化に貢献
今回の契約は、陸・海・空軍の連携強化を進めるインドの軍事近代化方針とも合致しており、ハンファは技術力と信頼性の両面で存在感を強めている。
砲兵だけでない今後の展望
K9の導入が成功すれば、さらなる協業も期待される。すでにハンファはインドと防空システムの輸出を巡って協議中であり、今回の契約がより深い防衛協力の足掛かりになる可能性もある。
アジアが防衛技術競争の舞台となる中、インドにおけるハンファの展開は、韓国が地域の安全保障における主要プレイヤーになる兆しといえる。